私の父は、現在で言う「モラハラ」体質のひとでした。母親は「外に家庭の不幸を知られたくない」という思いが強かったのか、全ての愚痴を私に話していました。そのような日々を過ごした私は「自分の幸不幸は他人に言うべきではない」と思うようになったのです。喜びや楽しさを満喫することができず、それを誰かと共有することにも抵抗を持つようになっていました。結婚をきっかけに、自分の感情に違和感を感じ、カウンセリングをうけました。そこでようやく「母からの呪いだった」ときづきました。これからは自分の幸せを充分に感じ、人の幸福も心から喜んでいきたいと思います。（40代　女性）

私は小学生の母親で、専業主婦をしています。パートタイムの仕事や家事、育児に精一杯取り組んでいますが、夫の協力が得られません。これまで、私は「普通」の生活を送ってきました。私の両親も「普通が一番」と教えてきたので、私も「普通になろう」と努力してきたのです。

しかし、カウンセリングに通うようになり、「普通」とはいったい何なのかがわからなくなってきました。そこで、自分の感情や欲求を意識するようになりました。すると、両親の「良かれと思う」言葉が、実は私の行動に大きな影響を及ぼしていたことに気づきました。その後は、自分の考えと感情を基準に行動できるようになりました。（30代 女性）